米倉 利紀流「大人のための人生をhappyに生きるためのヒント」後編は愛犬たちやボディメイクなど、ライフスタイルについて教えて下さいました。

インタビュー | 2016.03.12 12:00

米倉 利紀

前回、最新アルバム『switch』とツアーについてお話しを聞いたシンガーの米倉 利紀さん。今回はそんな米倉さんのプライベート、ライフスタイルのお話しを聞くことで、米倉さんのさらなる魅力を探っていきたいと思います。大好きなワンちゃんの話題にボディメイク、目から鱗のアドバイスがたっぷりつまったお話しをどうぞ。

インタビュー/東條祥恵

インタビュー前編はこちら
米倉 利紀インタビュー(前編)

──まずは米倉さんといえばワンちゃんたち。ワンちゃんはお元気ですか?

元気ですよ、あいつら(微笑)。今年の夏で6歳と3歳になりますね。上の子の名前がbacio(バーチォ)。イタリア語でキスという意味で、下の子がfico(フィコ)。ficoはイチヂクという意味もありますが、英語で言う「cool=かっこいい」という意味もあるんです。僕、イチヂクが好きなんですよ(微笑)。それぞれ犬ってこんなに性格が違うものなんだと思うぐらい違うんですが、だけどだんだんと似てくるものなんですよ。

── 一緒にいると?

そう。人間と一緒です。上の子はどんどん僕に似てきてます(微笑)。ヤツが0歳から3歳までびっしり僕と2人だけの生活だったんです。その後に下の子が来ました。だから、上の子と僕は、ある意味一心同体ですよね。僕が出かける準備をしていて探し物が見つからない時“あれどこ行ったかな?”って“あれ?”っていう僕の少し不安な声のトーンや心に敏感に反応します。そういう先住犬がいるなかに下の子は来たので、最初は天真爛漫な子だったんですが、だんだんと上に習うように変化してきました。1頭目をちゃんと躾ていたので、2頭目は1頭目から学ぶんです。だから僕、2頭目はほとんどしつけをしてなくて。1頭目に任せっきりです(微笑)。

──bacio君、偉い。とってもいい子ですね。

例えば、上の子がやってるのをちゃんと見ているんです。ご飯のときは僕から「GO」が出るまで待たなきゃいけないんだということ。今では僕がGOを出すまで絶対にご飯を食べない。そして、下の子は上の子のご飯を絶対にとらないです。上の子の方が食べるのが遅いんで、下の子は食べ終わったらずっと上の子の周りを徘徊、歩いてます。歩いて、立ち止まって、後ろからずっとご飯を見てます(微笑)。

──見てるだけ?食べたりしないんですか?

はい、絶対に食べないです。上の子も下の子がそうやって周りを歩いていても怒ったりしない。その信頼関係は、やはりオーナーが作ってあげなきゃいけないんですよね、最初に。1頭目とオーナーがしっかり関係性を築き上げていれば、このまま何頭増えても同じような関係性を作っていけるんだと思います。多頭飼いでもハチャメチャな人もいるじゃないですか!上下関係なんて何も関係なく、まさに吠えることが仕事みたいにキャンキャン吠え続けて。あれは1頭目とオーナーさんの関係が成り立ってないのに次の犬が来てしまったから、もう犬社会、犬が中心になっちゃってるんですよね。ここは人間社会で、絶対に人間が一番というように教えないと大変なことになります。例えば、家ではまず僕がご飯を食べます。どれだけ彼らを待たせても、まずは僕。その後、彼らが食べる。家に帰ったらまず散歩に出します。散歩に出してから、僕がご飯を食べて、彼らが食べる。

──まずお散歩というのは米倉家のルールなんですか?

はい、絶対僕が連れて行きます。どんな大雨でもどんなに大雪が降っても。どんなに戻りが遅くても夜行くし。どんなに朝が早くても散歩に行くのは自分です。

──大変じゃないですか?

それは彼らの命を預かった者としての責任ですね。愛情はもちろん、責任です。これを怠ってしまうと彼らの健康が危ぶまれる。彼らが元気でいてくれるから僕は仕事ができる。今日も奴らは家でお留守番しています。賢くお留守番できているのも健康だからですからね。奴らの健康管理のための運動、そして、ウチはトイレがすべて外なので、トイレをさせるために散歩に連れて行きます。

──米倉さんは日本に帰ってくるきっかけとして1頭目のbacio君を飼いだしたんですよね?

日本での生活のために彼が我が家にやってきたのではありません。彼との出逢いが日本での生活のきっかけになったんです。

──2頭目を飼おうと思ったきっかけは?

ずっと多頭飼いをしたかったんですよ。だけどこの仕事のこともあって、多頭飼いするのは大変かなとずっと思っていました。最後の決め手になったのは、犬は多頭飼いすると上の子が長生きするというお話を聞いたからなんです。

──へぇー。

犬同士の相性がよければ、上の子が「自分もまだ若いんだ」っていう気になるらしいですよ。

──2頭目のワンちゃんとの出会いは?

2頭目もブリーダーさんです。僕と出逢った時はすでに生まれて4カ月ぐらいたってたんです。だけど、1.9Kgしかなくてすごくちっちゃかったんですよね。もしかするとブリーダーさんが体重調整をしていた可能性も高かった。上の子は50日ぐらいでウチに来たので、きっと親のことはほとんど覚えてないでしょうね。僕しか知らないはずです。

──独身女性の間では、ペットを飼うと結婚できないといわれてますが。

それはペットに集中しすぎて周りが見えなくなって、彼氏もできなくなってしまうよということだと思うんですけど。でも、ペットとの関係性を考えていくと、自然と人とのコミュニケーションも怠らなくなるはずです。バランスですよね。昨日ラジオを聞いてたら面白い話を耳にしました。「自分は飼ってる犬がキャインキャインいったらすぐにおやつをあげてキャインキャインっていったらすぐ抱っこしてってすぐなんでもやっちゃうタイプで、占いを見たら、私はダメ男を作る典型的なタイプだったんです」ってとあるタレントさんが話をされていました。もう、典型的ダメオーナーですね。

──おぉー。

僕は1頭目のとき、少し厳しすぎるかなと思うような躾をしました。厳しさって愛情の裏返しだってよくいいますけど、本当にそうだと思うんです。成犬になった時、楽しい生活を送ってほしい。オーナーである僕もペットとの生活でストレスを感じない楽しい生活を送りたい。そのためには、お互いにしっかりルールを決めて、居場所を作るというのがまず大事。1頭目だけのときは家のなかにトイレを作ってトイレシートがトイレだったので、、ここは君のトイレ、ここは僕のトイレというのを明確にして、ちゃんとルールを決めてあげました。そのルールですら、言葉がわからない彼からすると厳しいことだったかもしれないけど、ちゃんとルールを作ってあげると、お互いに邪魔をしないで一緒に共存できるんです。

──なるほど。

恋愛も僕は同じだと思っています。何でもかんでもかわいいから、好きだから、愛してるから許しちゃうって、一生それをやり続けられるんだったらやればいいけど、そういう人って必ず最後に「アイツ本当にわがままでさ」ってなるでしょ?。そういう状況を作ったのは自分なのに。

──ああ~。

結局それが自分の人生の苦になってくるんであれば、最初に釘打っとけよって僕は思う。最初は好きな気持ちで盛り上がってしまい、そこがいいんだよってなるかもしれないけど。絶対にどんなに小さな嫌なこと、黒いホールでも必ず大きくなっていく。

──あぁ……(苦笑)。

だって、相手はそれでいいんだと思って、その人との関係性を形成していっちゃうんですもんね。ある意味、何も悪くない。相手にとって嫌なことをしてしまっていたとしても、なにもいわれないということは、この人は平気なんだなって思いますよね。例えばご飯の食べ方にしてもそう。小さい頃からの癖や習慣、相手にしてみればとても嫌な癖や習慣だったりする。それを強制するのは良くないけど、やっぱり一緒にいる人だから、お互いにちゃんと居場所という価値観の共有をすることが大事だと思います。

──いいアドバイスです。

だから、ペットを飼うことは恋愛ができなくなる!!なんて、そんなに悪いことではないと思いますよ。まぁ、でも、一ついえるのは、僕が恋愛をするとき、やはり犬好きの人じゃないと恋愛できないです。彼らは自分の大親友であり家族ですから。ぜひ、犬好きであって欲しいです。

──それでは次に米倉さんのボディメイクに関しても聞かせてください。現在もジムには。

行ってますね。

──米倉さんが体を鍛えるようになったきっかけは?

一番最初はアメリカでの生活が始まったとき、もともと体がすごく細かったからです。アメリカでは自分より身長も体も大きい人だらけだから、アジア人=小さいというのがコンプレックスで。大きくなりたいと思ってジムに行き始めたんです。あともう1つ理由を上げるとすれば、NYに行き始めたときに、街行く人達をよく見てたら、本当にファッションが好きでオシャレなニューヨーカーって一握りなんだなと思ったんですよ。でも、すっごいダサいのになんでオシャレに見えるんだろうという人がたくさんいる。短パンとタンクトップでもいいんです。女性も、ジーンズとザクッと着たセーターでもいいんです。そのセーターが毛玉だらけでもいい。なんでオシャレに見えるんだろうと思ったら、体の形だ、と。生まれ持っての骨格は変えられなくてもボディメイクはできる。それをやってみようと思ったのがきっかけですね。

──歌い手、シンガーとして必要だったというのでは。

ないです。逆に筋トレはあまり喉によくないらしいですからね。

──そうなんですか?

ええ。喉の筋肉が喉を狭めちゃうんですって。だから、喉を使う人用の呼吸法というのが実はあって。喉に負担をかけない呼吸法を使って僕はトレーニングをやっています。郷ひろみさんに教えてもらったんです。

──日本に戻って以降もトレーニングを続けてらっしゃる理由は?

健康管理のため、あとは体の形をキープすること。いまはツアー前なので体力作りも考えてすごく集中して減量もやってる時期ですね。去年の年末からやっていたんですけど、年末年始に食事制限は無理(笑)。「お餅10個ちょうだい!」っていうタイプなんで。

──あはははっ(笑)。

だから、本格的にやりだしたのは1月中旬ぐらいからです。ちょっとずつ食事制限をしていって、2月に入る前から本気で食事制限を始め、ジムも週5通えるときは通ってますね。

──トレーニングしてるときは、どんなことを考えてるんですか?

トレーナーさんに付いてもらってるんですよ。だから、基本的にトレーナーさんに預けてます、体を。だから、何も考えないです。レップ数もその日のメニューも。なぜそうするかというと、中途半端な知識しかない人が下手に自意識を持つと、絶対に伸びない(きっぱり)。プロにまかせちゃった方がいいんです。トレーナーさんがレップ数を数える。でも、ウチのいまのトレーナーさん、“1、3、4、3”って戻ったりして。

──えぇー(笑)。

気がつくと25レップぐらいやらされてたりするんですよ。でも、それでも“いいや”と思って身を預けています。この人がいいと思ってることについていかないと、ボディメイクは無理だと思っていますから。

──そこまで預けほうがいい、ということですか?

僕はそう思います。トレーナーさんに“あと何回やるんですか?もうしんどくて無理です”とかいったりする人がいるんですけど。それだと、自分で自分をトレーニングしてない?って思うんです。やっぱりそこは預けること。野球でもそう。コーチがいうことをやる。トレーニングするときに自分の限界は伝える必要はないと思います。もちろん、怪我に繋がるような無理はダメです。限界まで無理でもやってみるんです(微笑)。それでできたらできただし、できなかったらできなかったでそれを見てくれているトレーナーさんがいる。なぜ僕ができなかったのかを見てくれている。それを踏まえて次のトレーニングがある。完全に預けることが重要なんです。でも、これってなんにでもいえるんじゃないのかな。仕事も恋愛もそう。恋愛も相手を信じてあげないと自分も信じてもらえない。トレーナーさんもそう。自分に預けてくれているという信頼を感じてくれた時点から、変わってきますから。

──では、いまのトレーニングで米倉さんが特に重点的に育てているパーツというと?

全体的に育てたいなと思うんですけど。僕、去年肩を故障したんですよ。トレーニングと四十肩で。全然上がらなくなっちゃって、秋~冬がピークでした。いまのトレーナーさん曰く、僕は胸の筋肉が人より発達しているらしくて。それに肩の筋肉が追いつけてなかったらしいんですね。だから、いまは胸のトレーニングはほとんどやってないんです。まず弱いところからやっていきましょうということで。いまのトレーナーさん曰く、筋肉にも流行りがあるらしくて(笑)。いまは、肩の筋肉が流行ってるらしいです。

──えっ!筋肉に流行りがあるんですか?

みたいです。“いまは肩っスよ!”ばかりいうんですよ(笑)。若いんで“肩ですよ”ではなくて“肩っスよ”なんです(一同笑)。それで“次は僧帽(筋)っスよ”といってますね。それで“そうっスか”と僕も返してます(微笑)。

──では、ツアーでは肩の筋肉からの僧帽筋、こちらも楽しませて頂こうと思います!!

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