デビュー5周年を迎えた家入レオが、ベストアルバム&念願の日本武道館公演への想いを語る!

インタビュー | 2017.03.02 18:00

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インタビュー/永堀アツオ

13歳で福岡の音楽塾VOICEの門を叩き、15歳でのちのデビュー曲となる「サブリナ」を書き上げ、16歳で単身上京し、翌年にメジャーデビューを果たした家入レオ。新世代の代弁者として社会や大人への苛立ちを音楽にぶつけてきた彼女は22歳となり、デビュー5周年という記念すべき節目を迎え、これからどんなシンガーになっていくのか。5周年記念ベストアルバムを発売し、初の日本武道館公演も決定した彼女に今の心境を聞いた。

──デビュー5周年を迎えた心境から聞かせてください。

まずは、応援してくださる全ての人たちにありがとうっていう気持ちですね。

──ご自身のこれまでの道のりを振り返ったりはしました?

ベスト盤をリリースすることで考えるきっかけにはなりましたね。ただ、時間経過が不思議すぎて。すごく長かったし、すごく短かった感じで、まだ正直、ちゃんと整理できてない部分はあるんじゃないかなと思います。

──特に印象深い出来事を挙げるとすると?

どれもすごく色濃く残ってるんですけど、実際にデビューしてからは駆け抜けてきたので、あんまり立ち止まったことが今までなかったんですよね。だから、デビュー前の記憶……上京を決意した日のことの方がすごく残ってます。東京行きの飛行機に乗った時はもうケロっとしてたんですけど、事務所の人に「行きます」って電話をした翌日、学校に行く前にシャワーを浴びてた時のどうしようもない不安感はいまでもはっきりと覚えてます。上京してからは、知り合いもいなかったけど、吸い寄せられるようにいろんな人に出会って。1年後にはデビューが決まったので、不安を感じるような暇もなかったっていうのが正直なところですね。

──2011年の春、16歳の時は5年後の自分を想像してました?

(頭を振って)全然です。ある意味、流れに身を任せて、その日を一生懸命に生きた日々でした。最初の1年は今日っていう日をどう終えようかっていうことだけだったと思います。2年、3年と積み重ねて来た頃は、自分の中ではハタチを迎えるっていうことがすごく大きくて。守ってもらっていたという意味で、プライベートでの規制が多かったぶん、ハタチになったなら世界が変わるんだっていう期待感があったんですよね。実際にハタチになってからは、レイトショーに行けたり、お酒を飲めるようになって、交友関係も広がって。日々を楽しく謳歌してます(笑)

──当時、ピアスの穴を3つ開けた時は驚きました(笑)。デビュー5周年を記念してベスト盤を出すことに関してはどう考えてました?

最初にレコード会社さんから申し入れがあって。正直、どのアルバムも全力で向き合って作ってきたので、ベストを出すことで、これから私の音楽に出会ってくれる人が、オリジナルアルバムを聴かなくなるんじゃないかなっていう恐怖があって。そこにこそ、実はアルバム曲に私自身が言いたいことが隠れたりするわけじゃないですか。だから、すごく抵抗があって。最初はあまりいい返事ができなかったんですけど、周りがせっかくお祝いしてくれるというのであれば、応援してくれてるみんなのためにリリースするべきものだなと思って。

──全シングル曲とタイアップがついているカップリング曲が収録されてますが、改めて、まとめてみて、ご自身で聴いて見た感想としては?

その時の精一杯で生きてきて良かったと思いました。難しいこともあったし、ちょっと荒っぽいやり方を使っちゃった時もあったけど、そこで妥協をしなくて良かったし、だからこそ、すごく清々しい気持ちで送り出せる1枚になりましたね。何より、これだけタイアップがついてて、耳馴染みがあるっていうのを誇りに思いました。一時期は、テレビに出ない方がカッコいいっていう安易な発想に陥ったこともあったけど(苦笑)、改めて、メジャーのど真ん中でやっていきたいなっていう気持ちが持てた。変にコアなことはせずにどんと構えていたいし、このベスト盤を入り口にして、今まで遠巻きに見てた人たちをもっともっと円の中心に持っていきたいって思ってます。

──最新曲「それぞれの明日へ」からデビュー曲「サブリナ」に遡っていく曲順になってます。

「サブリナ」は17歳でデビューした時の曲なんですけど、テイク自体は15歳の時のものを使ってるので、声がすごい幼いんですよね。だから、それを一番最初に持ってくると、直近の曲から入った人が違和感を覚えるんじゃないかなと思って。遡って行く方がより自然かなっていう気持ちでこの曲順にしました。

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RELEASE

BEST ALBUM「5th Anniversary Best」
(Colourful Records)
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