奥田民生、新作『カンタンカンタビレ』で伝えたかったこと。日本武道館2DaysはMTR&Y、ひとり股旅の2つのスタイルで!

インタビュー | 2018.08.24 19:00

マスターはカセットテープですから。CDになったからといって、音がきれいになってるわけじゃないんですよ(笑)

──“カンタンカンタビレ”の企画自体は現在も進行中で、曲もどんどん増えていますが、作品としてまとめるとすればこの11曲というボリュームかな、ということでしょうか。
例えばアナログ盤も出すということになると、入れられる曲数に限りがあるわけですよ。CDだったらもっと入りますけど。今回は全部で43分なんですけど、アナログやカセットだと、それくらいがいいんですよ。
──曲順も、配信された順番とは違っていますが、作品としての流れみたいなことを考えたんですか。
これは、A面とB面をまったく同じ時間にしたかったんです。例えば、カセットの場合、どっちかが長いとそうじゃないほうの面は余るじゃないですか。それが嫌で。だから、本当にぴったり同じですよ。それだけのために組み替えたんです。それはもう、プロトゥールスの画面上で確認して、「こっちのほうが長い。これとこれを入れ替えよう!」みたいな(笑)。
──(笑)、そこはまったくデジタルですね。
そう、超デジタル(笑)。
──ちなみに、昔、普通の音楽が好きな学生だった頃もそういう性分だったんですか。
全部そうしてたわけじゃないですけど、例えば“お気に入りのビートルズのアルバムをカセットに録るぞ”というときには、どっち側の面が長いかをまず確認して、長いほうから録って、余りは切っちゃうんですよ。
──ええっ!?テープを引き出して、切って、またつないで、ということをやるんですか。
そうそう。そのためのテープは売ってましたから。
──ラジオのディレクターが6ミリのテープを編集するのと同じことをすでにやってたんですね。
それくらいのことは、僕の周りでも何人かはやってましたよ(笑)。そういうことも思い出しつつ、A面とB面がぴったり同じ尺だといいなと思い、それでこの曲順になったわけです。
──この作品は、カセットとアナログ、それにCDの3仕様でリリースされるわけですが、例えばアナログ盤の帯に「デジタル配信中!」と紹介されていたりするのも、かなり倒錯してますよね(笑)。
(笑)、だいたいこのアルバムのCDも大元のマスターはカセットテープですから。だから、CDになったからといって、音がきれいになってるわけじゃないんですよ(笑)。カセットからカセットに落としたものは、ある意味ではさらに音質が悪くなっているとも言えるし。そういう意味では、三形態の中ではCDがいちばん大元に近いとも言えますね。ただ、グレッグ・カルビさんにマスタリングをし直してもらってますから、どれも特別かもしれないです。

いろんな意味で独特な会場ではあるから、いつもよりテンションがちょっと高くなったりすることもあると思います

──なるほど。さて、10月には日本武道館2Days公演が決定しています。これはこの新作のリリースよりも、先に終わったMTR&Yのツアーの流れを受けたものと考えていいですか。
そうですね。武道館が取れたのが10月だったというだけの話で、むしろこのあいだのツアーにくっ付いててよかったんですけどね。基本的には、たまには武道館もいいかなというところから始まってるんですけど。
──MTR&Yの4人でライブをやるようになって約10年ですから、そろそろ1回やってもいいかな、みたいな感じはなかったですか。
いや、特に区切りとかそういうことでもないし…。ただ、去年出したアルバム(『サボテンミュージアム』)がうまく録音できたなという感じはあったし、確かにライブがいい感じになってきたなということは思ってました。

──奥田さんが2日続けて武道館でやるのは15年ぶりということなんですが、奥田さん自身は武道館でライブをやることについてどれくらい特別な感じがあるものですか。
僕がライブをやる会場としては大きなところですから、だからイメージとしては“デカいところ”ですよね。個人的には普通のホールが好きですし、そこでやれていればまったく幸せなんですが、ただ武道館の場合はやっぱりビートルズがやったとか、いろいろ歴史がありますからね。もちろん最初にやったときはうれしかったですし。
──ライブ会場としての武道館については、どういう印象ですか。
デビュー直前にシカゴを見に行ったのが僕の武道館初体験なんですけど、席がすごく後ろのほうだったし、じつはシカゴのこともよく知らなかったし(笑)、音が悪いなという印象だったんです。前のほうの席だったら良かったのかもしれないですけど。だから、普通のホールでやったほうがいいんじゃないの?と思ったんですよ。それはドームについても同じような感じで、音的には良くないという印象だったんですが、PA機材が進歩したりしたせいで、ある時期からグッと良くなって、武道館はむしろ音がいい会場と言ってもいいような感じになってますよね。それに、形とか、さっき話した歴史のこととか、いろんな意味で独特な会場ではあるから、ライブをやる僕らにとっても記憶に残る場所だし、やるときにはやっぱりいつもよりテンションがちょっと高くなったりすることもあると思います。
──セットリスト的には、やはり先のツアーの内容がベースになりますか。
多分そうなると思います。というか、まだ何も考えてないんですけど…。ちなみに、弾き語りのほうは当日にならないとわからないですね。
──(笑)。当日を楽しみにしています。

PRESENT

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公演情報

ディスクガレージ公演

【奥田民生】15年ぶりとなる日本武道館2Days公演!

MTRY LIVE AT BUDOKAN
2018年10月13日(土) 日本武道館

ひとり股旅スペシャル@日本武道館
2018年10月14日(日) 日本武道館

チケット一般発売日:2018年8月26日(日)

【奥田民生】弾き語り公演「カンタンヒキガタビレ」

2018年8月22日(水) 福岡県・福岡DRUM LOGOS
2018年8月27日(月)広島県・広島上野学園ホール
2018年9月1日(土) 北海道・小樽市民センター マリンホール
2018年9月9日(日) 大阪府・メルパルクホール
2018年9月14日(金) 東京都・Zepp Tokyo
※本公演で「樽募金」を実施。募金とライブ収益金を併せ、平成30年7月豪雨災害義援金として全額寄付。

【ユニコーン・奥田民生】SHINKIBA JUNCTION 2018 ~SMAちゃん祭りジャン~

2018年9月24日(月・振休) 新木場Studio Coast

チケット一般発売日:2018年7月28日(土)

RELEASE

「カンタンカンタビレ」

宅録スタイルレコーディングで完成したセルフカバー企画盤!
NEW ALBUM

「カンタンカンタビレ」

(ラーメンカレーミュージックレコード)
2018年9月26日(水) Release!
※CD、アナログ(LP)盤、カセットテープの3形態
※紙ジャケ仕様・ヘロさんのぬりえ入りカセットテープ
※CD

※アナログ

※カセット
  • 兼田達矢

    TEXT

    兼田達矢

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