【対談後編】SHOW-YA・寺田恵子×Mary’s Blood・EYE、ハードロックシーンの現在地と未来、そして共演への想いとは?

インタビュー | 2018.10.19 18:00

SHOW-YA・寺田恵子とMary's Blood・EYEの対談企画の後編。ロッククイーンとして君臨し続けるSHOW-YAのボーカリスト寺田恵子は、女性ばかりのロック祭り<NAONのYAON>の発起人でもある。多くのミュージシャンや後輩から慕われる人望の厚さは、彼女の面倒見のよい思いやりのある人柄を浮かび上がらせる。そんな寺田が認める、ずば抜けた演奏スキルとEYEの圧倒的な歌唱力を持つガールズメタルバンドMary's Bloodも、<NAONのYAON>の常連バンドだ。ハードロック/ヘヴィメタルシーンで活躍する2人が考える現在のロックシーンの在り方、また彼女たちが共演するMary's Blood主催イベント<CROSS THE LINE>についてじっくり語ってもらった。

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先輩に“ロックじゃ飯は食っていけない”って言われて、
それが悔しくて悔しくて“いや、食ってみせます!”って言った(寺田)

──2人が最初に一緒のステージに立ったのはいつだったんです?
EYE<NAONのYAON>にオープニングアクトで出させていただいたときが初だったはず。2014年とかじゃないですかね?
寺田それが最初か〜。
EYEたぶん。デビューのときの白い衣装を着てたような気がするんですよね。八代亜紀さんが出演されたときで、めちゃすごい車が入って来たって思ったら、八代さんで(笑)。ドアも逆方向に開いてて。たしか、“レーベルの先輩にあたる方だからご挨拶行ってください”って言われて、“はい!”って(笑)。それが初めて一緒にステージに立たせていただいた<NAONのYAON>でした。
──でもすごくないですか?<NAONのYAON>って。ロックバンドから八代亜紀さんまで出るんですよ!
寺田それはね、八代さんがすごいです。出てくれるって普通は思わないから、お声がけだけでもと思って大先輩の方々にもお声がけさせていただくんですけど、“え、OKが出たの!?”って。
──演歌は日本のブルースじゃないですか。そういう意味ではロックですよね。
寺田そう。私、18歳の頃に、“ロックを仕事にしたい”ってロックの先輩に言ったことがあるんだけど、“ロックじゃ飯は食っていけない”って言われて、それが悔しくて悔しくて、“いや、食ってみせます!”って言ったのよ。そしたら、“じゃあ1曲、自分の十八番を歌ってみろ”って言われて、スナックで内藤やす子さんの「弟よ」を歌ったの。それを聴いた先輩に、“演歌は心、ロックも心、力任せで歌ったりとか、カッコつけるとかってよりも、ロックも心で歌うことができないと食えないよ。とにかく、頑張れ”って言ってもらったの。なんか、そこで背中を押された気がしたんだよね。
EYE深いですね、その話。すごいな。私、その状況で“食ってみせます!”なんて言い返せないな。あ、はい、頑張ります……。って、しゅんとなっちゃうだろうな。先輩にそこまで言えるほどの自信が18の頃の自分にはなかったというか。
寺田たぶん私は、自信しかなかったんだと思う(笑)。10代の頃って、みんな夢見る少女じゃないか。私は世界で一番すごいって思ってる生意気な年代じゃない?プロになって現実を突きつけられたときのショックがでかすぎて、デビューした21から24ぐらいは自分の中で気持ちがどうしようもなくなったというか。“売れない。私のせいだ”ってずーっと思って、すごく苦しんだの。髪型とか衣装とか変えたり、みんなが気にいるような見てくれにするのって、どういうことって思ってやってた。
EYEそうだったんですか………。そんな時期が。
寺田うん。自信を粉々に打ち砕かれた20代前半みたいな(笑)。女バンドって、当時少なかったし、ハードロックをやってる女ってSHOW-YAしかいなかったから、お客さんの食いつきがいいはずって思い込んでいたのね。物珍しさもあってみんな食いつくだろうって。でも、ロック雑誌に“SHOW-YAはロックじゃない”とかめちゃくちゃ書かれて叩かれたりして。“えー!?うそー!?”みたいな(笑)

──そうだったんですか?どうしてそんなこと書かれたんですか?
寺田たぶん、アイドルみたいにデビューしたからね(笑)。メディア、テレビとか、アイドルの雑誌にも出てたから。昔のロッカーは、みんなテレビに出ないとかそういうのを避けて通ってたのに、そういう時代の中でメディアにバンバン出て行っちゃってたんで。アイドル雑誌とかで、みんなでくっついて写真撮ったりとかもしてたからね。それが気に入らなかったんだと思う(笑)
EYEたしかに、最初の頃のジャケット写真とかめっちゃかわいいですよね!
寺田:そうね。そういう時代だったのよ。女バンドがプロとして通用するかどうかっていうのは誰もわからない状態で、レコード会社とか、事務所とか、助けてくれてるほかの事務所の方とか関わってくれてる人たちが、みんな“こいつらはどうやっていくんだろう”って思っている中でデビューしてるからね。
──前例がなかったんですね。本当に草分け的存在だったからな、SHOW-YAは。
寺田そうだね。先輩方が男バンドだったりして、前例がない状態だったから。女バンドだから1、2年でやめていくんだろうって思われてもいたし。周りがあれやれ、これやれって言ってて“プロってこういうこともやるんだ〜”“こういうこともするのがプロなんだ”って思いながら信じてやってたんだけど、それがずっとロックをやってた人たちにとっては、チャラく見えたんだろうなって。でも、売れたかったからなんでもやった。
EYEメディアに出ていくことなんて、今じゃ普通ですけどね。でも、たしかにロックって聞くとあんまり軽々しく出て行かないぞって精神があったのも分かります。
寺田そんな中、いっぱい歯見せて笑っちゃってたっていう(笑)

公演情報

ディスクガレージ公演

【Mary's Bloodイベント情報】

<CROSS THE LINE>
2018年12月5日(水) LIQUIDROOM
出演:Mary’s Blood / 夢みるアドレセンス / むらたたむ&レディビアード

<CROSS THE LINE>
2018年12月6日(木) LIQUIDROOM
出演:Mary’s Blood / SHOW-YA / ベッド・イン

チケット一般発売日:2018年10月5日(金)

【SHOW-YAライブ情報】

<REVENGE TOUR>
2018年10月21日(日) ヒューリックホール東京(有楽町)

チケット一般発売日:2018年6月23日(土)

【Mary's Bloodライブ情報】

<はろうぃん☆ナイト〜円環の理〜>
2018年10月28日(日) 渋谷CYCLONE
※Mary’s Blood Supporter’s Club メンバー限定LIVE

<Mary’s Blood RIO’S Birthday Live 〜SUPER RIO BROTHERS〜>
2018年11月3日(土・祝) 表参道GROUND

<Mary’s Blood MARI’S Birthday Live 〜まりちゃんはスラッシュメタル〜>
2018年12月2日(日) 青山RizM

<Mary’s Blood EYE’S Birthday Live 「私の歌を聴けぇぇ!」>
2019年1月28日(月) 青山RizM

チケット一般発売日:2018年9月1日(土)

RELEASE

「AURORA」

SHOW-YA 11th ALBUM

「AURORA」

(マスターワークス)
2017年9月27日(水) SALE
「LIVE at BLITZ~Make The New WORLD Tour 2018~ 」

Mary's Blood 映像作品

「LIVE at BLITZ~Make The New WORLD Tour 2018~ 」

(JAPAN RECORD)
2018年10月24日(水)リリース!
※DVD・Blu-rayの2形態
  • 武市尚子

    取材・文

    武市尚子

  • 東 美樹

    撮影

    東 美樹

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