20周年を迎えたZIGZOがファン投票によるカウントダウンライヴを開催!

ライブレポート | 2019.09.14 18:00

1999年7月にメジャーデビューを果たし、2019年で20周年を迎えたZIGZO。2020年1月まで続く全国ツアーを2月にスタートさせ、デビュー記念日の7月1日にリテイクベストアルバム『Zippy Gappy Zombies』をリリースするなど、アニバーサリーイヤーにふさわしい活動を行なう中、ファン投票の結果を反映させた公演『ZIGZO TOP20 COUNT DOWN LIVE!』が9月1日に恵比寿LIQUIDROOMで開催された。

カウントダウンライヴ自体は珍しい企画ではないが、ZIGZOのメンバー達は投票順に一曲ずつ演奏していくことを嫌い、流れのいいライヴになるようにセットリストを組むことを選択したようだ。ライヴ前にステージに姿を現したRYO(Gu)が“今日はランダムカウントダウンでいきます”と告げると、客席からは“おおっ!”という熱い歓声が沸き起こった。

ライヴはさわやかさを放ちながら力強く疾走する「splash!」で幕を開け、アッパーなミディアムテンポの「WALK」に移る流れから始まった。ステージ中央に立って、ギターをかき鳴らしながら抑揚を効かせた歌声を聴かせる高野哲(Vo & Gu)。ロックンロールが香るギターワークとホットなステージングでオーディエンスを魅了するRYO。強い存在感を放ちつつ、ファットにドライブする重低音を紡いでいくDEN(Ba)。クールな表情で肉感的かつテクニカルなドラミングを決めまくるSAKURA(Dr)。ベテランバンドにふさわしい良質なサウンドとZIGZOならではの“ヤンチャ感”がひとつになった独自のテイストは魅力的で、ライヴが始まると同時に、ステージに強く惹きよせられた。

高野哲

その後は高野哲の“今日のライヴは20位からいくのか、1位からいくのか悩みました。でも、曲順を変えたらすごくいいライヴになるんじゃないかということで曲順を変えることにしました”という言葉を挟んで、パワフル&ウォームな「my problems」や、ダンステイストを活かした「笑う月」、煌びやかなミディアムチューンの「tonight, I will fall」などが相次いで演奏された。一曲ごとに表情を変えながら散漫になることなく、逆に世界観を深めていく辺りはさすがのひと言。曲が始まるたびに客席からは歓声やどよめきがあがり、ライヴが進むに連れて場内の熱気はどんどん高まっていった。

中盤ではRYOがヴォーカルを取るハードチューンの「Strawberry shampoo」や、パンキッシュな導入パートを経てプログレッシブロックを思わせる知的かつテクニカルなセクションに移行する11分超えの大作「暗闇でサングラス」、翳りを帯びたスローチューンの「何から何まで」「sleep」、爽快感にあふれた「チェルシー」などをプレイ。幅広さと完成度の高さを兼ね備えた楽曲群は魅力に富んでいて、ZIGZOはいい曲が多いなと思わずにいられない。また彼らの楽曲は20年を経た今でも色褪せることのない輝きを放っていることは注目と言える。それは彼らが時代の流行りなどに左右されることなく、自分達が純粋にいいと思えるものをかたちにしたからこそといえるだろう。ZIGZOの楽曲が時代を超える普遍性を持っていることを、あらためて感じることができた。

岡本竜治(RYO)

15曲を経てライヴは後半に入り、「深い森にいた」に続けて、愁いに満ちた「a line to exit」が演奏された。高野哲のずば抜けた歌唱力と抑揚を効かせたサウンドがフィーチャーされた「a line to exit」の聴き応えは圧巻で、強く心を揺さぶられる。こういった曲(ありていに言って“暗い曲”)で、オーディエンスを惹き込み、ライヴのハイライトにすることができるのはZIGZOの大きな強みといえる。深い哀しみを湛えた曲でいながら客席からは温かみにあふれた拍手が起こり、オーディエンスが悲痛な気持ちになることなく心地良いカタルシスを得られたことがはっきりと感じられた。

ZIGZOのデビューを飾ったキャッチーな「血と汗と涙の裏側のハッピー」でランダム・カウントダウンは幕を閉じたが、そこでライヴは終わることなく「ひまわり」や「Zippy Gappy Zombies」「I’m in Love」などを締め括りとしてプレイ。アッパーなサウンドとメンバー全員が織りなすフィジカルなステージングにオーディエンスの熱気はさらに高まり、恵比寿LIQUIDROOMの場内は明るさと華やかさにあふれた盛大な盛り上がりを見せた。

大西啓之(DEN)

櫻澤泰徳(SAKURA)

今回のライヴを観て、ZIGZOが高い音楽性を備えたバンドであることを再確認できた。デビューするにあたってメンバーそれぞれの経歴やその組み合わせの妙などが話題を呼んだ彼らだが、多くのリスナーの篤い支持を得たのは、いい曲が揃っていたからに他ならない。ROCKのカッコよさを知っていながら音楽に対して真面目という4人が揃ったZIGZOは、独自の魅力にあふれたバンドといえる。

もうひとつ、ZIGZOは過去の財産に頼らず、今なお進化し続けていることも見逃せない。力強さや“尖り”を保ったうえで、より深みを増している現在の彼らは貴重な存在だ。ライヴ中のMCでSAKURAが“今日の集大成を経て、ツアーファイナルでは今のリアルなZIGZOを見せられると思う”と語ったこともあり、2020年1月19日にマイナビBLITZ赤坂で行なわれる最終公演にも大いに期待したい。

SET LIST

1. splash!
2. WALK
3. my problems
4. ファッションモンスター2
5. 笑う月
6. tonight, I will fall
7. flow
8. Strawberry shampoo
9. HOLIDAY
10. 暗闇でサングラス
11. 何から何まで
12. sleep
13. white, daydream
14. everlast
15. チェルシー
16. 深い森にいた
17. a line to exit
18. もう2度と会えない君へ
19. DECADE
20. 血と汗と涙の裏側のハッピー
21. ひまわり
22. Zippy Gappy Zombies
23. Big Bang Boogie
24. I'm in love
25. FOREVER YOUNG

公演情報

ディスクガレージ公演

ZIGZO 20TH ANNIVERSARY TOUR 2019

2019年10月17日(木) 札幌 COLONY
2019年10月18日(金) 札幌 COLONY
2019年11月30日(土) 高崎 club FLEEZ
2019年12月01日(日) 水戸 LIGHT HOUSE
2020年1月19日(日) マイナビBLITZ赤坂

RELEASE

『Zippy Gappy Zombies』

2019年7月1日(月)SALE

A5判 160P フルカラー・モノクロ+CD1枚(全13曲収録)6,000円(税込み)

今井俊彦氏による撮り下ろし&ライブドキュメント
ソロ・ロングインタビュー/キーパーソンが語るZIGZO/ ファンからZIGZOへの20の質問/メンバーによるZIGZO全曲解説
  • 取材

    村上孝之

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