近年Googleのアルファ碁を筆頭に、人工知能が人間を超える能力を発揮し始めニュースになることが増えたが、今度はジャズを奏でる人工知能が登場した。
プログラマーのキム・ジ・サン氏が、36時間で作ったプログラム「ディープジャズ」が作ったという音楽が公開され話題を呼んでいる。
ハッカソンというイベント内でキム氏が作ったこの「ディープジャズ」。エンジニアが作成した機械学習で作曲するJazzMLのコードなどを使用、パット・メセニー・グループの95年のアルバム収録曲「And then I Knew」をベースに学習させた音源を公開している。
完成した「deepjazz on Metheny」。メセニーのギターではなくキーボードのライル・メイズの演奏を学習して完成した楽曲は6曲。印象としてはまだサンプリングで作った楽曲をループさせているだけのようにも感じられ、音楽の完成度としてはまだまだ発展途上の感が強いが、人工知能が次々とジャズの名演を学習していくと、その先に信じられないような演奏を奏でるような未来が待っているかもしれない。
ジャズのインプロビゼーション(即興演奏)という、最も人間らしい分野も人工知能に圧倒されるかと思うと複雑な心境ではあるが、今後の技術開発も含め、興味深いプロジェクトであるのは確かだ。
記事提供:AOL News