CHiCOが、ソロ初EP「PORTRAiT」で見せた新たな魅力。「今年も全力で活動していきたい」

インタビュー | 2024.01.12 19:00

2014年からCHiCO with HoneyWorksとして活動してきたが、自身の更なるスキルアップを求めて2023年4月のツアー終了後、グループとしての活動を一時休止。そして2023年7月に配信シングル「光のありか」発表をきっかけにソロプロジェクトが始動。2nd配信シングル「TRUE BLUE SKY」、1stシングル「エース」のリリース、『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』のトリビュート企画に参加し「Angel Night~天使のいる場所~」をカバーするなど2023年を一気に駆け抜けた。そして2024年第一弾&ソロ初EP「PORTRAiT」を2月7日に発売。リリース後にはソロ初のツアー「CHiCO 1st Zepp Live 2024 “PORTRAiT”」を2月18日にZepp Osaka Bayside、23日にKT Zepp Yokohamaにて開催する。このEPとツアーでソロアーティストCHiCOの現在位置、そして目指す未来が見えてくるはずだ。
——2023年を振り返った感想と印象深かった出来事をお聞かせください。
2023年4月にCHiCO with HoneyWorksとしての活動を一旦休止して、そこからCHiCOのソロプロジェクト始動までの流れが私自身もファンの皆さんにとっても大きな出来事だったと思います。チコハニ活動休止前のツアーではセットリストもかなり考えたし、MCでも言いたいことをいつも以上に決め込んで次の曲に行ったり、休止前ということで私もメンバーも、そしてお客さんもこれまでの想い入れや感謝を込めたツアーになりました。
ツアーが終わってからは怒涛のレコーディングやMV撮影があって、目まぐるしい1年を過ごしたなという実感がありました。
──7月にソロデビュー曲「光のありか」が発表されましたが、いかがでしたか?
晴れて世に出るまではすごく緊張しました。楽曲自体はSHIBUさんに素敵な曲を作っていただいたので自信がありましたが、作詞を自分でするということで、「果たして私が想っていることがちゃんと伝わるのだろうか?」とドキドキそわそわしていました。今後もアーティストCHiCOとしてみんなに音楽を届けたいからこそ、もっと視野を広げて学ばなくてはいけないタイミングが来たことをちゃんとみんなへ伝えたいと思って、今までのこと、これからのことを歌詞に書きました。チコハニの時は物語をイメージして作詞することが多くて、自分について書いたことはほとんどなくて。「LOVE FIGHT」という曲では、自分の中の「好き」が何よりも強いし、パワーになるよねと歌っていますが、それ以外では自分のパーソナルな部分を歌うことがなかったので、ソロではどこまでリアリティを出すのか、ワードチョイスに悩みました。

「光のありか」MUSIC VIDEO

──「光のありか」は歌詞やMVなど等身大の姿を見た気がして、これからCHiCOさんのマイストーリーを歌っていくんだろうなと思いました。
ソロ活動を行う上で、等身大を見せたいと思いましたが、「第三者に等身大の自分をどう表現したらいいのかな?」と結構悩みました。MVでも衣装もあえて着飾らず、メイクもナチュラルにして。これからずっと続く課題になりそうだなと思っていましたが、等身大の私を感じたと聞いて、自分が伝えたい等身大に少しは近づけたのかなと思えて嬉しいです。
──そして11月発売の1stシングル「エース」はアニメタイアップでDECO*27さん作詞作曲のかなり激しくワイルドな楽曲でした。作品の世界観に寄り添いつつも、しっかりCHiCOさんらしさも詰め込まれていたのかなと。
大好きなDECO*27さんに作っていただきましたが、私のソロ1stシングルということで、「これからも元気よく駆け抜けていくぞ」という想いも汲み取って作詞してくださいました。またこの曲がスマッシュヒットになるようにと、DECO*27さんから私へのエールも込められています。知り合ったのは以前、MCを務めていたレギュラーラジオにゲストとしてご一緒させていただいたのがきっかけで、そこで私の人となりを知ってくださったようで、私の伝えたいメッセージなどが歌詞にしっかり落とし込まれていて。Dメロの“「変わらなくていい」も「前のほうがいい」も叶えるためにさよならしよう”とか。私にとって幸せな1stシングルをリリースできました。

「エース」MUSIC VIDEO

──振り返ってみると、7月からデジタルシングル2曲、シングル1枚、さらに『劇場版シティハンター』のトリビュートで「Angel Night~天使のいる場所~」(原曲PSY・S)をカバーするなど、かなりの全力疾走ぶりで。
確かにあわただしかったですね(笑)。初めてのことが多くて、長年ファンの方に愛されている「Angel Night~天使のいる場所~」をカバーさせていただいたのもそうです。絶え間なく歌っていた感じでしたし、戸惑いもありましたが、初めて見る景色も多くて楽しかったです。そしてこんな景色をこれからも見続けたいなって。
──なかなか休ませてくれないなという不満は?(笑)
1日まるまるお休みの日もあったので、思う存分ゲームはしてました(笑)。

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