アクロバットミュージカル『アメージング八犬伝』インタビュー 〜元フィギュアスケート選手の浅田舞

稽古はハードなので体調管理も大切。体のケアもしながら頑張りたいなと思っています

──今日から稽古に参加されたとのことですが、感想というか心境はいかがでしょうか？

昨年の『アリス』を振り返って「またこの1ヶ月が始まったんだ！」と。実は昨年の練習会場もここ（急な坂スタジオ）だったんですよ。ですから、ちょっと懐かしい気持ちですね。今のところは、まだ焦りも出ていないところなので。皆さんと仲良く和気あいあいと稽古しています（笑）

──稽古が始まったことで、ご自身の生活に変化などはありましたか？

＜サムライ・ロック・オーケストラ＞の稽古って、ほぼ毎日あるんですよ。公演までは動きっぱなしの1ヶ月です。公演まで、本当に毎日朝10時から夜の10時まで稽古。私も他のメンバーも、他の仕事があったりもするのですが、終わったら戻ってきて稽古に参加する感じです。昨年の話で言えば、体重や体型もかなり変わりましたね（笑）

──＜サムライ・ロック・オーケストラ＞の稽古が生活の中心になるわけですもんね。

そうなんです。だから昨日はスーパーに行って買い出しして、料理を作りだめしました。夜10時に稽古が終わった後、家に帰って、ご飯を作るのは大変なので。かと言って外食ばかりだと太ってしまうんですよね（笑）。昨日はカレーを作って、冷凍しておきました。なにしろ12時間稽古ですから。体のケアもしながら頑張りたいなと思っています。

他競技のアスリートと共演することで生まれるもの。新しい発見ばかりなので本当に楽しいですよ！

──そんな長丁場の稽古だと楽しいことはもちろん、辛いこともあるんでしょうね？

体操、バトン、新体操はじめ、各競技のアスリートたちが集まっているので、練習を見ていると楽しいですね。準備体操からグニャ〜って体を曲げている方もいれば、クルクル回転している人もいる。毎日本当に新鮮な気分になれます。昨年アリスを演じた時も、色んな競技の方から「こういう動きのほうが良いよ」「こうやって走ると可憐に見えるよ」みたいなアドバイスを頂けるので、そういうところもすごく楽しいですね。

──フィギュアスケートに、他の競技の見せ方を加えていくわけですね！

そう！新しい発見ばかりなので本当に楽しいんです！で、大変なところはですねえ（ちょっと考えて）まあ直樹さんはじめ皆さんアスリートなので疲れ知らずなんですよ（笑）。だから付いていくのに必死。稽古があった次の日の朝、起きると筋肉痛になっていて。「こんな風になってるのが自分だけだったらどうしよう！」みたいに思ったりとか（笑）。でも辛いって感じることはないですね。

──この公演に備えてトレーニングなどはされているのでしょうか？

私は最近アイススケートのショーも復活したので、滑るのはもちろん、腹筋や背筋などコアの部分を鍛えるトレーニングも始めています。とは言っても、サムライの稽古を始めると、あっというまに筋肉が付くんですよ。筋肉のプロフェッショナルの方々にアドバイスを頂けるわけですからね（笑）

──今回の公演、そして浅田舞のここを観てほしいというポイントが有りましたら教えてください。

私に関しては、舞台上でフィギュアスケートをしようかなと思っています。昨年もインラインスケートを使って、ほんの少しだけ滑るシーンを作っていただいたのですが、今回はぐっとパワーアップしたものをご覧いただけたら良いなと思っています。全体的なところで言えば、今回はサムライ史上初めて導入したプロジェクションマッピングですね。メンバーのアクロバティックな演技に映像が加わることで、どんな舞台が出来上がるか注目していただきたいです。まだ全体像を見ていないので、私自身もすごく楽しみにしています。

──最後に読者へのメッセージをいただけますでしょうか。

舞台好きの方はもちろん、舞台をあまり見たことがない方にも観ていただきたい公演です。なぜかというと『八犬伝』には、ここでしか見られないものがギュッと詰まっているから。ご覧になった方を後悔させることは絶対にありません。楽しくて、驚きに満ちた舞台となっています。皆さん是非足を運んで、世界の技に注目していただきたいと思います。男女問わず、観たあとには筋トレがしたくなるかもです（笑）

浅田舞演じる＜玉梓＞

スムーズかつ的を射た回答を連発してくれた浅田舞さん。天真爛漫な受け答えに引っ張られる形で、関係者からも終始笑い声があがる良いムードのインタビューとなった。なお「玉梓（たまずさ）」はダブルキャストとなっており、浅田さんが登場しない公演もあるとのこと。詳細は公式サイトにてご確認を。

■「アメージング 八犬伝」公演予告動画