LEGOとBIGMAMA!バンドもオーディエンスも本当に待ち望んだ一夜

2016.07.2519:30

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LEGO BIG MORL

LEGO BIG MORL『“Thanks Giving” vol.7』ゲスト:BIGMAMA
2016年7月1日(金) LIQUIDROOM

TEXT:兵庫慎司
PHOTO:Satoshi Hata

結成10周年のベストアルバム『Lovers,Birthday,Music』を6月22日にリリースしたばかりのタイミングで行われた、LEGO BIG MORLの対バンイベント『Thanks Giving』の7回目。今回のゲストは、長年の盟友でありながら、ギターのタナカヒロキのMCによると「全然呼んでくれへんからこっちから呼んだった」というBIGMAMA。
メンバー同士が親しいという以上に、両バンドとも好きなファンが多く、この対バンをみんなとても楽しみにしていたのだということが、開演前の会場の熱の高さでわかる。そして……いや、これ、「そして」なのか「しかし」なのか判断が難しいが、とにかく、BIGMAMAのライブが最新シングル「SPECIALS」でスタートした瞬間、フロア、もうたちどころに「これBIGMAMAのワンマン?」と言いたくなる空気になった。

「SPECIALS」以外も、「A KITE」や「Lovers in a Suitcase」などの最新アルバム『The Vanishing Bride』の曲、昨年9月に全国を7ブロックに分けてリリースしたご当地シングル「MUTOPIA」、そしてこのライブの5日後にリリースのHY+BIGMAMAのアルバム『Synchronicity』から「Weekend Magic」──と、最近の曲が中心のセットリスト。いずれの曲も、イントロが始まるたびに大歓声が湧き、金井政人(vo,g)が歌い始めるとみんなそれに続き、サビではその歌声が最大になる。つまり、ほとんどワンマンもしくは野外フェス状態で、ライブが進んでいく。

LEGO BIG MORL

東出真緒(Violin)が流麗な旋律を響かせるたびに、MCで金井が「ナチュラル・ボーン・王子」なひとことを発するたびに、柿沼広也(g)が前に出てソロをキメるたびに、その歓声はいっそう高まり、温度がぐんぐん上がる。「神様も言う通りに」を最後に5人がステージを去った時のフロアの空気、「ああよかった!」「楽しんだ!」「今日はもう満足!」みたいなムードが漂っていた。

大丈夫かこれ、LEGO。と一瞬思ったが、その不安は、初期の代表曲「ワープ」でライブが始まり、続いてLEGO BIG MORLの転換点となった「Wait?」になだれ込んだあたりで、完全に消し飛んだ。歓声の大きさや踊りっぷりや腕の上がり方などのリアクションがいきなりマックスなのに加えて、音そのもの、曲そのもの、歌そのものに注がれるオーディエンスの集中力、ものすごい。フロアとステージの間の空間に、フロアを埋めた人たちがステージに送る念が見える気がするくらい濃密な時間。そしてその感じは、「テキーラグッバイ」「end-end」「Spark in the end」「Ray」と、曲が続いていくのに比例して、さらに濃くなっていく。

LEGO BIG MORL

何を言っても何をやってもスマートな王子キャラの金井と違い、いいこと言ってもなんかキマれへん──という自虐MCをタナカヒロキがかましたり、「これが今日のドラムソロ!」と叫んでアサカワヒロがビッグマックを一口食い、2リットルのお茶のペットボトル一気飲み(!)を披露したりした時は、笑いが起きて場がなごむが、曲に戻った瞬間に、また濃密な空気になる。

LEGO BIG MORL

LEGO BIG MORL

声がいいとか音程が確かとかいう以前に「とにかくでかい」「だからすごく響く」ので場をかっさらうカナタタケヒロの歌力(うたぢからと読んでください)が、まずすごい。その歌力をよりいっそう前に出すため、ある時期からシンプルになることを目指し始めたし、実際そうなっているのだが、それでもライブの場になると、演奏の巧みさやアレンジのセンスよさやアンサンブルの確かさなどが「つい」って感じで出てしまうバンド・サウンドもすごい。8曲目で、BIGMAMAの「秘密」をカバーし、さらにアンコールの「正常な狂気」では金井が飛び入り、カナタタケヒロと共にボーカルをとり、オーディエンスを大喜びさせた。

LEGO BIG MORL

その2曲が、この日最高に盛り上がった瞬間だったかもしれない。ただ、前述のベストアルバムに入っている新曲2曲、「傷」と「Blue Birds Story」が披露された時も、それに勝るとも劣らない歓喜が場内を包んだ。それから、タナカヒロキが、最後にオーディエンスに不器用に感謝の言葉をのべた瞬間も、ハイライトのひとつだったと思う。

余談。タナカヒロキのMCより。2013年に事故で右手首に重傷を負い、活動がストップしていた時のこと。入院して治療を続け、ようやく退院できた日に一緒に食事に行ったのは、金井だったという。いい話。連絡をくれたそうです。寿司をごちそうになったそうです。
もうひとつ余談。この日限定のグッズとして作られたTシャツ、胸にでっかくカタカナで「レゴビッグママ」と描かれているものでした。着づらいわ! と思いました。でも欲しくもなりました。

 

LEGO BIG MORL 10th anniversary tour 「Lovers, Best, Music」

2016年10月26日(水) 渋谷 CLUB QUATTRO
18:00 開場 / 19:00 開演

ただいまオフィシャルサイト抽選先行受付中!
https://www.legobigmorl.jp/contents/50569
受付期間:受付中~2016年7月31日(日)23:59
※詳細はリンク先および申込ページにてご確認ください。

 

LEGO BIG MORL 10th aniversary

2016年3月28日(火) 新木場Studio Coast
18:00 開場 / 19:00 開演

BIGMAMA セットリスト

01. SPECIALS
02. Paper-craft
03. Swan Song
04. No.9
05. Weekend Magic
06. 最後の一口
07. A KITE
08. Lovers in a Suitcase
09. Sweet Dreams
10. MUTOPIA
11. 神様も言う通りに

LEGO BIG MORLセットリスト

01. ワープ
02. Wait?
03. テキーラグッバイ
04. end-end
05. Spark in the end
06. Ray
07. バランス
08. 秘密(BIGMAMAカバー)
09. 傷
10. RAINBOW
11. Strike a Bell
12. Blue Birds Story

アンコール
13. 正常な狂気

関連リンク

RELEASE

LEGO BIG MORL BEST ALBUM
『Lovers, Birthday, Music』

(A-Sketch)
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