宇宙人へ贈った「ゴールデンレコード」40周年記念ボックスをクラウドファンディングで再発決定

2016.10.1016:00

レコード

アナログ版ブームの加熱により手を替え品を替え、様々な魅力ある商品が生み出されているが、1977年に地球を飛び立ったボイジャー探査機に積み込まれた「ゴールデンレコード」40周年を記念し再発するプロジェクトが発足。クラウドファンディングの「キックスターター」で出資を募ったところ、あっと言う間に目標金額の4倍以上の出資額が集まった。

「ボイジャー探査機のレコード盤」は1977年に打ち上げられた探査機ボイジャー1号と2号の2機に積み込まれたレコードで、大まかに地球の生命や文化を伝える音と画像が収められているというもので、金色のレコード盤から「ゴールデンレコード」と呼ばれ親しまれて来た。

主な内容は55の国の言語に加え、バッハの「ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 第1楽章」「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ第3番からロンド形式によるガヴォット」のようなクラシック音楽や、インドネシアのガムラン、セネガルの打楽器、アボリジニーの歌、ペルーの「コンドルは飛んでいく」など民族音楽と音楽なども収録。ちなみに日本からは尺八の音楽、人間国宝の山口五郎による「鶴の巣籠り」が収録された。

ポピュラー音楽も収録されているが、ロックンロールはチャック・ベリーの「ジョニーBグッド」、ジャズはルイ・アームストロングの「メランコリー・ブルーズ」、ブルースはブラインド・ウィリー・ジョンソン「ザ・ナイト コールド・ワズ・ザ・グラウンド」が収録されている。

なおビートルズが収録されていないことに疑問を持つ人も多いかと思うが、このレコードへの収録内容を企画したコーネル大学のカール・セーガン教授は、ビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」を収録することを本人たちに打診、彼らも快諾したもののレコード会社のEMIが難色を示し断念することになったという。

レコードは3枚組で、オリジナルに似せた黄金がかった黄色のカラーヴァイナルで制作。資料などの百科事典のような豪華ブックレットもついている。現在も投資は募っているが98ドル+送料でボックス・セット1セットが来年2017年の8月を目処に発送される。その他にもデジタルヴァージョン(25ドル)など値段に応じた出資が可能だ。

宇宙人の手に渡る前に、これを今一番欲しがっているのが人間というのは何とも皮肉な話だが、所有欲をそそる装丁や資料的価値も含め魅力的な商品であることは確かだ。

記事提供:AOL News