結成15周年イヤーの9mm Parabellum Bullet。バンドの現在地、新作『DEEP BLUE』の手応えを菅原卓郎が語る!

インタビュー | 2019.08.01 12:00

2019年は結成15周年イヤー、ということで、4月に東京と大阪の野外会場で招待制のフリーライブ。6月にはその野音を含む過去3回の日比谷野音ライブ等をパッケージにしたライブ映像作品『act Ⅶ』を発売。6月から10月にかけてavengers in sci-fi、the telephones、アルカラ、UNISON SQUARE GARDEN、凛として時雨、THE BAWDIESという豪華メンツと対バンするツアー『6番勝負』。そして9月にはニューアルバム『DEEP BLUE』をリリース、10月から10本の全国ツアーに出る9mm Parabellum Bullet。音楽的支柱であるギター滝 善充がジストニア悪化でライブ活動に参加できなくなるというピンチを(物理的にだけじゃなくメンタル的にも)このバンドが超えたこと、そして今いい状態を迎えていることは、『DEEP BLUE』を聴けば明らかだろう。とても開放的で聴き手を阻害しない鳴りを持ったこの作品について、そしてバンドの現状について、ボーカル&ギターの菅原卓郎に訊いた。
──結成15周年プロジェクト、東阪野音フリーライブが4月に終わって、現在(2019年7月)「6番勝負」の対バンツアー中ですが、ここまでの手応えはいかがですか?
みんな、ほんとに、祝ってくれてありがとうございます、っていう感じですね(笑)。特に野音のライブとか、すごいハッピーな空気が流れていて。あと、ARABAKI ROCK FESTIVALのトリをやったんですけど(2019年4月27日)、その時も──自分たちのお客さんじゃない人も、山ほどいたはずなんですけど、すごく一体になってるな、と思って。みんな「15周年なら祝ってやろうじゃないか」みたいな。ご褒美じゃないけど、「15年やってきたから今これが味わえんだな」って思いました。
あと、野音はフリーライブだったのもあって、初めて9mmを観る人も多かったみたいで。もともと、9mmを観たことがない人にも来てほしい、というのもあって、やることにしたので。それから、東京の昼夜二回の夜の方、チケットが当たらなくて、野音の外で音だけ聴きに来た人もいっぱいいたんですけど、スタッフの判断で、その人たちも入れる限りみんな入れてくれて。それはよかったなあと思いますね。
──まだまったく9mmを知らない人や、知ってはいるけどライブは観たことのない人にも届けたい、という思いが、最近強くなったりしています?
ありますね、それは。常にあるけど、最近は特に。当然だけど、「考えてみたら、全然聴いたことない人いるんだよな」とか。
──たとえば5年前とか10年前は、そこまで思わなかった?
その頃も思ってはいたんだけど、それよりもどんなステージをするかとか、フェスでうっかり観ちゃった人に「なんかすごいもん観たな」って思わせたい、事故みたいに出会わせたい、っていう気持ちの方が強かった気がするんです。激しい表現を、ちゃんと届けたいというか。「俺たちはこういうことをやりたいんですよ」っていうのを、うっかり観ちゃった人にも、そのまま伝えたい。っていう感じですかね。複雑な構成の曲を聴かせて、複雑な気持ちにさせたいわけじゃなくて、ちゃんと「複雑な曲です」ってわかるように伝えたい、っていうか。
──それは前作の『BABEL』よりも前から? それとも『BABEL』以降ですか?
『BABEL』を作ったあとの方が、より強くなってるなと思いますね。それより前は、滝(善充/Gt)がだんだん調子悪くなっていってしまう時期だったから……『BABEL』の時は、とにかく激しくて暗い表現をしよう、逆境にいる時に逆境そのものみたいな音楽をやろう、っていうような感じだったんですけど。それがすごく伝わったと思ったんですよね、聴いてる人たちに。「ああ、こういうふうに乗り越えようとしてるんだな」っていうふうに感じてくれた手応えがあったし。

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