ハルカトミユキ、新しいチームで完成させた新AL『明日は晴れるよ』。周りが絶望的だからこそ、素直に光を歌いたい

インタビュー | 2021.08.31 18:00

──坂本さん編曲の曲も含めて、ストリングスは今作のひとつの色になっていますよね。
ハルカそれこそback numberとかって、どの曲にもいいところでストリングスが入ってるんですよね(笑)。これって性として逃れられないというか、人が聴いて感動したり、心に残るものって、絶対理由があるから、そこから逃げずに今回入れることにしたんです。
──歌詞は「ラブソングと応援歌」というテーマがありつつ、作品全体として「ディスタンス/距離」が背景にあるように感じました。歌の主人公の背景には物理的な距離や心の距離があって、それはやはり今の時代性を反映しているなと。
ハルカラブソングと言いながら、2人がくっついて、ラブラブで、みたいな曲はなくて(笑)。今おっしゃっていただいたように、やっぱり距離があることのせつなさみたいなことを、自然に書きたくなったのかもしれないですね。
──だからこそ、“約束”の〈近くにいるだけが愛じゃないってことを 私たちは知ってるはずだから〉というラインが、アルバム全体を締め括ってるように感じました。
ハルカ“約束”はもともと遠距離恋愛をテーマに書いたんですけど、書いた後に思ったのが、遠距離恋愛とライブってすごく似てるなって。その日を楽しみに生きてるんだけど、その時間は一瞬で、またすぐ離れてしまうから、結局待ってる時間の方が長い。コロナの今の現状って、その待ってる時間がものすごく長いじゃないですか? そう思うと、みんながいかにその日を楽しみに生きてるかって、ヒシヒシと感じたんですよね。「いいライブをするので、絶対来てください」って、誰かにとっての心の支えに、生きる支えになってるんだなって、改めて思ったんです。そういう曲をアルバムの最後に、私たちからの約束として置きたいなって。
──やっぱり、人には何かしら向かうべき先が必要で、それがないと溺れてしまうなって、この一年は痛感しましたよね。それが人によっては恋愛だったり、ライブだったり、いろいろあると思うんですけど。
ハルカこの一年半くらいで叶えられなかった約束がものすごくたくさんあったと思うんです。フェスもそうだし、結婚式とかもそう。みんなで準備して、それに向かって生きてきたのに、ダメになってしまった人がいっぱいいる。そのダメージってものすごく大きくて。でも、今はダメだったとしても、「それでも、もう一回約束をしよう」っていうことが言いたくて、〈指折り数えた日々が終わっても 何度でもまた新しい約束をしよう〉という部分を書いたんです。それでちょっとでも救われる人がいたらいいなって。
ミユキ“約束”は今回の中で一番ストレートな曲で、誰かにとっての救いになるような曲にしたいと思ったんですけど……去年モヤモヤしながら作った曲の中で、唯一生き残ったのがこの曲で、結果的には私自身が救われる曲になりました。
──『明日は晴れるよ』というアルバムタイトルは、1曲目の“RAINY”と関連しているように思いますが、どんな順番で決まったタイトルなのでしょうか?
ハルカタイトルは全曲できあがってから決めました。“RAINY”だけじゃなくて、他の曲にも天気にまつわる描写が結構あったので、天気を絡めたいなっていうのと、あとは聴いた人の背中を押せるようなタイトルがいいと思って、このタイトルにしたんです。自分も「明日は晴れる」って思ってないと、生きていけないような状況だったんですよね。ずーっと曇ってるみたいな世界で、明日の天気なんて誰にもわからないんだけど、それでも「晴れるよ」って言いたかった。開き直りじゃないけど、今は無責任な強さが必要だと思って、「大丈夫だよ」っていう気持ちを伝えるために、「晴れるよ」って言い切ってしまうことがすごく大事だと思ったんです。
ミユキ私も“RAINY”の〈晴れるように〉っていう言葉がすごくいいなと思って、2人で相談して、最初は『明日晴れるように』っていうタイトルだったんです。でも「晴れるよ」って断定した方が、もっと前向きだし、語りかけてる感じがいいんじゃないかっていう意見もあって、このタイトルになりました。今までと比べたら明るいタイトルかもしれないけど、ストレートに「大丈夫」っていう言葉を使わずに、その意味が一番効果的に感じられる言葉を選ぶっていうのは、今までハルカがずっとやってきたことでもあるから、これが一番ハマるタイトルだなって。

●ハルカトミユキ「明日は晴れるよ」ストリーミング・ダウンロードはこちら
https://nex-tone.link/A00090001

──では最後に、9月のリリースツアーに向けての展望を聞かせてください。
ハルカ9月のライブは2人編成で、アルバムの曲と昔の曲を織り交ぜてやりたいと思います。やっぱり“最愛の不要品”とかも、あれはあれで今の状況にめちゃめちゃハマるというか、ずっとコロナ禍の中で感情が揺れ動いていて、怒りが出てきたり、前向きになったり、みんな気持ちが行ったり来たりしてると思うんです。その感じをライブでも表現できたら面白いんじゃないかなって。
──『最愛の不要品』のリリースツアーはTriad編成を予定していましたが、今はもう一度「2人」に立ち返っているわけですか?
ハルカ今年はまだ2人でお客さんの前に立てていないので、まずは2人でやろうと思っていて、11月にバンドでのライブもやろうと思ってます。
──ミユキさんはいかがですか? 9月のライブについて。
ミユキアルバムはがっつりバンドアレンジが多いので……またアレンジが大変ですね(笑)。
ハルカ私は息継ぎが大変です(笑)。
ミユキでもやっぱり2人でやる強さって、歌詞がより入ってくることだと思うので、まずはそこをお客さんに届けて、アルバムとの違いを楽しんでもらいつつ、11月はより音源に近い形でライブをして、2度楽しんでもらえたらなって。
ハルカこれまでのいつでも観れた状況と、ひさしぶりに生で観れるっていう状況は、お客さんの気持ちも違うと思うので、より濃い形で届けられたらなって思いますね。

PRESENT

歯ブラシセット(2本入り)を2名様に!

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