「ありがとう」を直接伝える家入レオのデビュー10周年記念ライブが決定!“今、ここ”で燃えたぎる熱い思いを語るロングインタビュー!

インタビュー | 2022.01.19 12:00

2022年2月に記念すべきデビュー10周年を迎える家入レオが、2月16日(水)に自身2枚目のベストアルバムをリリースし、2月20日(日)には東京ガーデンシアター[有明]で、有観客のワンマンとしては2年半ぶりとなるワンマンライブを開催する。「サブリナ」での鮮烈なデビューから10年。初の日本武道館公演から5年。13歳で音楽塾ヴォイスの門戸を叩き、15歳で「サブリナ」を書き上げ、高校生だった17歳でデビューし、2021年12月に27歳の誕生日を迎えたばかりの彼女の“今、ここ”で燃えたぎる熱い思いとは——。
──27歳の誕生日を迎えましたね。おめでとうございます。

ありがとうございます! 周りの方達には『27歳はターニングポイントになることが多い』と言われてて、誕生日からまだ数日ですけど、すでにその風を感じています。

──(笑)それは、どんな風なんですか。

20代って経験値はまだ少ないじゃないですか。そこで、自分には何が合っているのか。周りと比較しながら探し求めていく中で、人生の4分の1が過ぎた20代後半に入って、自分の人生に思い悩み、ついつい自分を追い詰めてしまう。そういう迷いのことを<クオーターライフ・クライシス>と言うんだそうです。私の周りでいうと、結婚したり、出産した子もいて。だんだんと道が絞られてくる感覚もあるんですよね。コロナ禍もあって、上京した友達で実家に戻る子もいましたし。27〜28歳というのは、自分のテーマを選び直して進んでいく人たちが多い年齢だと思うんです。

──家入さん自身は「自分の人生のテーマ」についてどう考えましたか。

コロナ禍の最中に自分と向き合って……私はやっぱり表現していくことを続けていきたいなと改めて思ったんです。いつここから抜け出せるんだろうって考えたらキリがないけど、「じゃあ、やめたいの?」って自分に聞くと、「絶対にやめたくない」という答えが返ってくる。だから、私は自分を極めることを続けたい。そういう気持ちで10周年以降に進んでいけることをとてもありがたく思います。

──17歳でデビューして、今年の2月に10周年を迎えますが、10年という活動期間に関してはどんな心境でいますか。

ここまでたくさんの出会いがあって。何一つとして無駄なことはなかったなと思います。私は常に自分のことを探し続けているタイプなので(苦笑)、私と一緒に音楽人生を歩んできてくださったファンの方は、時にびっくりしたり、時にちょっと哀しくなったりした方もいらっしゃるかなと思う。いいことばかりではなかったけど、泣き笑いしながら一緒に記念日を迎えられることが、まさに人生だなという気がしていて。苦しかったり、どうしても会えない日もあったけど、そこを乗り越えて、“今、ここ”にいることが全てだなと思っています。

──びっくりさせたり、悲しくさせた出来事というのは?

私はその時その時で、自分が進んだほうがいいと思った道を選び取ってきたんです。自分が何かを選ぶということは、それがいいと思う人もいれば、ちょっと違うなと思う人もいる。選択をするってそういうことですよね。でも、それくらいの責任と覚悟を持ちながら歩いてきたし、「それでもレオちゃんを信じたい」ってついてきてくれたファンの方たちやスタッフが、今、ここに送り届けてくれた。次の20周年を目指す上では、私と同じように自分を探し続けていたり、何かに挑戦しようとしている人たちの力に少しでもなれたらいいなと思います。 

──探していた自分は、何か答えのようものは見つかりましたか。

いや、私は永遠に自分のことを探し続けたい人なんだなってことに気づいたという感じですね。向上心がすごく強くて、欲しがりで、現場に常に満足できないタイプだから。デビューから考えてみると、叶えたいなと思っていたことは、何らかの形で実現させていただいているんですけど、満足していなかったり、自分をなかなか褒めてあげられなかったりして。でも、そのエネルギーが、また来年、再来年って突っ走っていくガソリンになるんですよね。満足したら終わりだと思うし、永遠に勉強するという覚悟は持てたかなと思います。

──今、お話にあった、この10年間で叶ったことというのは?

一つの通過点ではあるんですが、武道館でライブができたこととか。あと、歳を重ねていくと、人が生まれ持った性質は変えることができないんだなってことがわかったんですよね。人と上手に折り合いをつけていく術は学べるけど、根本的なことは変えられない。今は、10代の時とは違った、20代での人間関係の悩みがあって、チョイスする言葉が強すぎたり、すれ違いになっちゃったりもする。本当は素直に「寂しかった」って言えばよかっただけなのに、もっと難しくして相手に伝えちゃったりとか。そういうフラストレーションを音楽にし続けたいし、それがないと絶対に生きていけない。だからこそ、ずっと歌っていきたいなと思っているし、10周年という節目を迎えることができたことも、叶ったことのひとつですね。まだまだこれからですけど。

──根本的なことは変わってないとおっしゃってましたが、変わった部分はどんなところですか。

5周年のタイミングで「変わった」って言ってたことが、また「変わって」、結局は、今、スタートラインにいた時と同じ自分になってるんですよ。なんというか、私は陰と陽がはっきりしてるタイプで、二極化が激しいなと思ってたけど、実は喜怒哀楽の全てが強くて、原色なんですよね。デビュー当時は、陰の方の作品を作って届けていくことが多くて。そのメッセージを世間のかたが受け取ってくださって。

──特に、当時同世代である10代からの熱い支持を得ていました。家入さん自身、「私の音楽は傷の消毒だ」って言ってましたし。

ありがたいですよね。でも、もちろん陰だけじゃなく、陽もあって。二十歳を越えて、プロデューサーの多保孝一さんと出会って、『WE』というアルバムを作った。陰と陽の両方をやってみたときに、どっちかを選ばなくていいんだな、両方を肯定していいんだなって思えたんですね。年々、自分らしくいられるようになってきて。だから、変わってるようで変わってないというか。ずっと足し算をやってきたけど、自信が持てると、引き算すること、服を脱ぎ捨てることができるんだなって思って。どんどん裸の心に近づいてきてるなと思います。

──では、この10年間で一番印象深いできことをあげてもらえますか。

選べないな〜。でも、やっぱりライブかな。コロナになる前は日常的にライブというものがあったから、自分がどれほどライブが好きなのか、気づいてるようで気づけてなかったんですね。曲作りやレコーディングは、どんどん自分の中に矢印を向けていく作業なんですよ。歌詞を書きながら、自分の気持ちを知ったりするけど、ライブは目の前にお客さんがいて、私という湖にみんなが小石を投げてくれるんですね。だから、同じ言葉と同じメロディだとしても、泣いてくれてる人がいたら、語りかけるように歌いたくなるし、笑ってくれてる人がいたら、包み込めるような声色で歌ってみたくなるんです。

──コミュニケーションの場になってるんですね。

そうですね。さらに、この歌を届けたいというエネルギーをもらってる気がします。それに、ライブは、お客さんが私をもっと私らしくしてくれるんです。おもしろいのが、お客さんも同じことを言うんですよ。「レオちゃんの歌を聴いていると、自分を取り戻せます」って。そういう浄化の場になってるというか。マネージャーに「家入レオのライブは一人で参戦する方が多いです」って言われてびっくりしたんですけど、どうやら類は友を呼ぶみたいで……。

──隣に友達がいたらさらけ出せないことも、家入さんと一対一ならさらけ出せるんでしょうね。

同じような性質を持ったあなたと私だから心を預け合えるのかもしれない。音楽ってそこが素敵なことだと思います。

公演情報

DISK GARAGE公演

家入レオ 10th Anniversary Live at 東京ガーデンシアター

RELEASE

『10th Anniversary Best』

ベストアルバム

『10th Anniversary Best』

2022年2月16日(水)SALE
※初回限定盤A(2CD)、初回限定盤B(CD+DVD)、通常盤(CD)、10th Anniversary盤(CD+Blu-ray+Goods)​

≫ 特設サイトはこちら

※画像は上から初回限定盤A、初回限定盤B、通常盤、10th Anniversary盤

「サブリナ(10th Anniversary Version)」

Digital single

「サブリナ(10th Anniversary Version)」

2021年10月15日(金)配信

INFO

家入レオ “アーティストから届く年賀状”企画に参加!

2021年12月27日(月)23:59にて応募締め切りとなりましたが、直筆年賀状画像&2022年の抱負メッセージをぜひご覧ください!
≫ 詳細はこちら

  • 永堀アツオ

    取材・文

    永堀アツオ

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