NOCTURNAL BLOODLUSTが最大攻撃力で放つ最新のサウンド。ワンマンライブを控えるメンバー全員に話を訊いた。

インタビュー | 2022.11.29 12:00

──本当に。続いて、長年に亘っていろいろな場所でライブをされてきた中で、印象に残っている出来事なども教えていただけますか。
Natsuライブの1曲目が終わったら、シーケンスを流すパソコンが死んだことがありました(笑)。
一同あった、あった(笑)。
Masaツアー初日の柏のライブだよね。1曲目が終わったら同期が止まってしまって、復旧に20分くらいかかって中々2曲目に入れなかったという(笑)。
復旧するまでの間は、俺が喋りで繋ぎました。まあ、できるところで…ですけど、余裕でしたよ(笑)。そういうことは今までもあったので、パニックになったりすることはなかったです。アクシデントといえば、俺はギタリストのヘッドが顔面にあたって流血したことが2回あります。もう、シバいてやろうかなと思った(笑)。しかも、ライブ中じゃなくて、リハでやったんですよ。本番のときだったら流血ライブになって、それはそれで見応えがあると思うけど、なんの得にもならないという(笑)。“やるなら本番でやれよ。なんで、リハ中やねん?”と思いました(笑)。
Masa僕は1回ライブ中にギターのヘッドが眉のところに“ボーン!”とあたって、血を流しながらライブをしたことがあります。しかも、そういうときに限って、曲がめちゃめちゃ明るい曲なんですよ(笑)。『V.I.P』というめちゃめちゃ明るい曲を、血だらけになりながら演奏するという(笑)。そんなことが、ありました(笑)。
Valtz僕らは今年の4月にa crowd of rebellion主催の<CURE SYSTEM_TOUR 2022 TWO MAN SHOW>に出たんですけど、それの直前のリハで僕は流血しました。本番と同じようにリハでも動かなきゃと思ってギターを回していたら、ギターのホーンの部分が眉毛のところにあたって流血したんです。でも、僕は気づいていなくて「リハ終わったね」といってニコニコしていたらNatsuが真っ青な顔をして「Valtzどうしたの!」と言って、「なにが?」みたいな(笑)。
Natsu流血しながらニコニコしているから、すごく怖かった(笑)。
一同ハハハッ!(笑)
Yu-taroケガといえば前のバンドをやっていた頃ですけど、めっちゃモッシュを煽るパートが入る曲があって、無限に煽り続けるんですよ。それで、いつもドラムがモッシュに飛び込むというのをやっていて、ライブが終わったら足を骨折していたという(笑)。ダイブして、“ワァーッ!”とモッシュして戻ってきて、終わった後に「痛すぎるんスけど」みたいな(笑)。しかも遠征先だったので、彼は帰りの車でずっと悶絶していた。それは、面白かったですね(笑)。
一同“面白かった”言うなっ!(笑)
Natsu僕は、これといってないんですよね。流血したことは何回かあるけど、みんなほど危ないケガではなかったし。ドラマー的にいつも焦るのはPCとかのトラブルが起きると、みんなこっちを向くんですよ。でも、僕のせいではないので、正直見られても困るんですよね(笑)。でも、それくらいかな。
──バスドラのヘッドが破れてしまったりすることはありませんか?
Natsuあります。でも、ぶっちゃけヘッドが破れてしまうのは半分“ごめんなさい”、半分“してやったぜ”という感じなんですよ。これは絶対に全ドラマーに共通だと思うけど、“破れるくらい踏んでやったぜ!”と思っているのは間違いない(笑)。口では「すみません。ごめんなさい」と言っていても、内心では悪かったと思っていない(笑)。
──そ、そういうものなんですね……(笑)。機材関連のトラブルは仕方ない部分がありますが、大きなケガをされたりしないようにしてほしいです。では、それそれステージに立つにあたって大事にされていることは?
今は肩周りをストレッチすることですね。それで、えらくコンディションが変わるんですよ。今まではお茶を飲んだり、温かいものを飲んだり、飴を舐めたりしていて勿論それもいいと思うけど、俺の場合はそこではなかった。肩周りを柔らかくすることが1番大事だなとわかったんです。
──肩周りをほぐして身体を良い状態にして、全力でいくということですね?
いえ、全力は出さないです。常に脱力を意識して、力まないようにする。ワンマンとかは長いので、無駄に体力を使うと最後まで持たないんですよ。だから力を抜くようにしています。やる気がないんじゃなくて、最小限の力で最大の力を引き出すというイメージです。
Masa僕はお客さんとライブを共有することを意識しています。ライブというのは、バンドとファンが音楽を通じて一緒の空間を共有できる唯一の場じゃないですか。なので、なるべくお客さんに気持ちが通じるようにアイ・コンタクトをしたり、意思疎通ができるようなアクションをステージから送るようにしています。一方的に見せつけるライブではなくて、自分達とファンの両方が楽しんでいることをお互いに感じ合えるようなライブをしたいというのはありますね。
Natsu1番大事にしているのは、お客さんです。“チケットを買って、今日ここに来て良かった”と思わせられなかったらダメでしょうという気持ちがある。お客さんは時間とお金を作って……それこそ仕事を休んだりして、ライブに来てくれるんですよね。それを忘れてはいけないということを、昔から肝に銘じています。
ValtzNOCTURNAL BLOODLUSTに加入してライブ活動を始めてから、着実に階段を上っているという自覚はあって。最初はとにかく演奏が難し過ぎて、しっかり演奏するので精いっぱいというところからのスタートだったんです。その次に当然ステージングの話になっていって、多少演奏を犠牲にしてもいいから爆発力を出そうみたいな時期が去年はあったんですよね。それを経て『ARGOS』のツアーに入って、そこでようやくこのバンドでの感覚を自分は掴んできたところがある。さっき尋が言った“全力と脱力の配分”みたいなところが段々わかってきたんです。そのうえで、今は自由にいく……たとえば、本来ヘドバンするようなパートだろうというところでも、ここはちょっとお客さんと遊びたいなと思えばそうしたりとか。その瞬間の感情に素直になることを、ちゃんと演奏を保ったうえでできるようにしたいと思っています。僕の中には同じことを繰り返したくないという気持ちが常にあるから。
Yu-taro僕は、ライブに臨むときに気張り過ぎないようにしています。いつからそうなったのかはわからないけど、等身大でライブをしようと思うようになったんです。そのほうが、調子が良いんですよ。すごく気張って、“今日は凄いライブにしてやるぜ!”みたいなときは良いライブにならないことが多い。だから、大事なライブの時こそ、いつもどおりでいくことを心がけています。出番前は自分の家でめちゃくちゃリラックスしている自分のことを考えたりしますね。
──秀でた演奏力と観応えのあるライブ・パフォーマンスを両立させていることもNOCTURNAL BLOODLUSTの大きな魅力です。今日皆さんの話を聞かせていただいて、12月9日に開催される<NOCTURNAL BLOODLUST presents ONEMAN LIVE “INVASIONS of ARGOS”>が一層楽しみになりました。
Masa『ARGOS』をリリースしてからワンマンはやっていなくて、対バン・ライブをしてきたんです。時間の制限がある中でずっとライブをしてきたけど、ワンマンはある意味無制限な状態で1番自分達にとって良い環境で表現できるので、すごく楽しみにしています。それをもって、『ARGOS』というアルバムは完成に近づけるのかなと思うし。なので、『ARGOS』を気に入ってくれた人は、ぜひそれを生で体感しに来てほしいです。
久しぶりのワンマンだし、アルバムを出してから初のワンマンなんですよね。その両方を踏まえてゴチゴチにやりたいと思ってるので、期待していてください。
Natsu僕らだけじゃなくて、この手のジャンルをやっているバンドのワンマン自体が最近は減ったなというのがあって。なので、自分達のワンマンが良い機会になるような気はしますね。『ARGOS』で、こんなバンドがいたんだと知ってくれた人が少なからずいると思うし。最近知ってまだ僕らのライブを観たことがないという人は、ぜひ来てほしいです。メタルコア入門編がNOCTURNAL BLOODLUSTというのは幸せですよ(笑)。初めて来る人は勿論、ずっと来てくれている人もあらためて圧倒するようなライブをすることを目指します。
Yu-taro僕もみんなに来てほしいですね。NOCTURNAL BLOODLUSTのことを知っていながら、まだライブは観たことがないという人が結構いると思うんですよ。このシーンを見て、感覚的にそう感じているんです。ライブを観ればNOCTURNAL BLOODLUSTを一層好きになってもらえる自信はあるので、マジで観てほしいです。
Valtz今年の5月、6月に行なった<THE AWAKEN TOUR 22>からちょっと期間は空いてしまいましたけど、今回のLIQUIDROOMが『ARGOS』のツアー・ファイナルのような位置づけなんですね。それに加えて、僕的には加入してライブ活動を始めてからの集大成を見せる場かなと思っている。なので、今やれることは全てこの日に詰め込もうと思っています。これまでのライブと同じようなものにはならないように考えているので楽しみにしていてほしいですし、まだ観たことがない人はぜひ来場してほしいです。

PRESENT

サイン色紙を1名様に

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