NEMOPHILA、原点回帰するツアー&武道館ワンマンについてmayu(Vo)・葉月(Gt)に訊く

インタビュー | 2023.10.13 19:00

──海外の方と言えば、ライブBlu-rayと同時リリースされるカバーEP『The Initial Impulse』のYouTubeにアップされたトレーラーは、海外のコメントがとても多くて。
葉月ありがたいです。カバー曲全部が洋楽なので、その影響も大きいみたいで。

Cover ep 「The Initial Impulse」-Recording - [NEMOPHILA]

──NEMOPHILAが海外での認知度を伸ばしたきっかけが、コロナ禍でのカバー動画ですものね。今作にはMETALLICA、Slipknotなどラウドロック界のレジェンドの楽曲のカバーを4曲と、NEMOPHILAの新曲が収録されています。
葉月11月から始まるワンマンツアー“~おしくらまんじゅう押されて笑おう~”と一緒に持っていける音源が欲しいなと思ったんです。カバー動画を気に入っていただいているというリアクションもよくいただくので、いろんな新たな試みを取り入れてカバー4曲と新曲1曲のレコーディングをしました。
mayuちょっと変わった、面白いことをやりたいねとチームで話していて。前々からYouTubeのコメントには「カバーアルバムを作らないのか」という声もすごく多いので、そういった理由からこのタイミングでのリリースになりました。YouTubeのカバー動画はわたしたちの初期の活動でもあるし、各アーティストの初期の曲をやりたいのもあったし、あとは“バンド”というものの原点にトライしたくて今回初めてNEMOPHILA全員が円になって一斉に録音する手法を取ったんです。そういうものを全部踏まえて“The Initial Impulse(=初期衝動)”というタイトルをつけました。
葉月普段は自宅で録音作業していて、ただただひたすら自分と向き合うだけのレコーディングなんです。でも今回は顔を見合わせて演奏したのでグルーヴも生まれるし、カバーした曲もグルーヴが重要な曲ばかりだったので、「今後もこの形態でのレコーディングを続けていきたいな」と思うぐらいにはすごく楽しかったです。

──mayuさんはハンドマイクでレコーディングなさっていましたよね。
mayuそうなんです。「マイクはコンデンサとどっちがいいですか?」と聞かれて、ハンディの選択肢があるならハンディがいいなって。やっぱり、歌はテンションで全然違うものになるんです。もし今回METALLICAの「Master of Puppets」を自分ひとりでブースに入って歌うとなると、ちゃんと歌おうとしちゃう。でもみんなの顔を見たり、みんなの空気感のなかで感じることもたくさんあって――たとえば、たむさんはMETALLICAのドラマーを憑依させるように超楽しそうに叩くんです(笑)。それを見てわたしは「あ、こんだけはっちゃけていいんだ」と気持ちの調整ができたし、メンバーそれぞれにそういう感覚があったんじゃないかなって。ミックス音源を聴いたとき、みんなで拍手しました。
──何度もライブを重ねてグルーヴを高めてきたタイミングで全員録りができるのも有意義だと思います。Limp Bizkitの「Stuck」のカバーでは、ライブで競演歴があるROTTENGRAFFTYのN∀OKIさんとNOBUYAさんが参加しているので、ここにもNEMOPHILAの歴史が見えるなと。
mayuボーカルおふたりにフィーチャリングで入っていただきました。わたしはいつもひとりで歌っているので、音源で歌割りを考えるのは初めてだったんです。すっごい下手くそながらに考えて、Zoomの打ち合わせで「どうしてもここはNOBUYAさんに歌ってほしい」「どうしてもここはN∀OKIさんなんです」と熱弁して。あと、ストリート系の曲はノリの崩し方を間違えると、変なふうになっちゃうじゃないですか。

──そうですね。Limp Bizkitはあの独特な歌い回しがフックでもありますし。
mayuあの独特の歌い回しが素なんですよね。寄せすぎるとわざとらしくなるし、ラップだし英語だし障壁はありました。だからわたしはオリジナルに忠実にいくことにして。そしたらおふたりが「じゃあ僕らが遊ぶわ」と言ってくださったんです。そしたらおふたりのボーカルが入ることであんなに遊び心の塊みたいなボーカルテイクになって……。「ロットンの曲じゃない?」と思わせるぐらいのオリジナリティで力を貸してくださって、大満足なEPになりました。わたしたちの新曲は“~おしくらまんじゅう押されて笑おう~”ツアーをテーマにした曲になりそうなので、そちらも併せて楽しんでいただきたいです。
──“ワンマンツアー~おしくらまんじゅう押されて笑おう~”の会場は、NEMOPHILAにしてはコンパクトなキャパシティですよね。
葉月“The Initial Impulse”というEPのタイトルのとおり、原点に帰ったツアーにしたいなと思って。
mayuこれくらいのキャパシティでのライブをするのは念願でしたね。もちろん大きい会場に立てるのはありがたいですけど、恵まれすぎていて知らないことが多いんじゃないか?とも思っていたんです。わたしは「バンドはみんなで助け合って泥水すすって生きてくもんだ!」みたいな美徳を持っているタイプなので、この4年間「こんなところに立っていいのかな?」と思っていて。だから今回のツアーが決まってすごくうれしいんです。こういうのをずっと待ってた! もうぐっちゃぐちゃにしたい!!
葉月(笑)。
mayuちゃんと掃除するので(笑)、いろんな意味でぐちゃぐちゃにしたいですね。
──“-Rising NEMO-”の2本と『The Initial Impulse』の制作を経たNEMOPHILAの、新しいパワーが体感できるツアーになりそうですね。
mayuまだ5年目を迎えたばかりのバンドなので、普通に考えてこれからなんですよね。これまではいい意味でも悪い意味でも、望んだことが割となんでも叶ってしまう状況だったので、ありがたいと同時に「叶うならそれでいいか」で終わらせたくなかったんです。バンドとしての原点に戻りたいという気持ちを、メンバーも分かってくれて良かったなと思います。……やっぱりよく言っていただくんです。一人ひとりのキャラクターがバラバラで強いから、ホールのほうがバンドが映えるって。

──ああ、なるほど。
mayuそれも自分たちの強みだけど、1000人以下のキャパシティのライブハウスでプレイするときは、みんなでひとつになるパワーを鍛えたいんです。今までとは別のアプローチで、バンドとしてもっと強くなりたいんですよね。
──個々としての華やかさとパワーだけでなく、5人の固い結束も加われば、またバンドとしてパワーアップすると思います。2024年2月に開催予定の日本武道館ワンマンライブ“NEMOPHILA 5th Anniversary ~地獄のゆるふわ LIVE at 日本武道館~”は、それがどちらも重要な会場にもなるのではないでしょうか。
葉月いろんなアーティストが夢として掲げる場所ですけど、自分たちにとってもそれは例外ではなくて。そんなところで5周年を迎えられるのはすごくありがたいことですけど、同じくらいのプレッシャーもあるんです。NEMOPHILA史上、本当に最強のパワーをぶつけていかないといけないと思ってるので、今から体力作りを始めてます。ステージの端から端まで走っていけるようにならないとなって。演出もいろいろと考えていきたいなと思っていますね。
mayuポスターの撮影をしに空っぽの武道館に行って、今まで立った会場とは確実に何かが違うなと感じて。あと武道館ライブを発表したとき、音楽にそれほどのめり込んでない中学や高校の同級生たちからすごいたくさん「おめでとう」の連絡が来たんです。そういう意味でもやっぱり武道館は格が違うんだなって。そこでライブをするミュージシャン、バンドは限られているんだなとさらに自覚しました。だから前もって、緊張しすぎないようにA3サイズにプリントしたんですよ。
葉月え? 武道館の写真を?
mayuそう。当日迎えたときにパニックにならないように慣れておこう、備えておこうと思って。防音ブースに貼ってあるんです。
葉月ああー、なるほど。いいね、それ。

──mayuさんも葉月さんも既に武道館に向けて備えているとなると、ワンマンツアー“~おしくらまんじゅう押されて笑おう~”も日本武道館ライブも見逃せませんね。
mayu頑張ります。みんなの力をひとつにして、いいライブができたらなと思います。

PRESENT

直筆サイン入りポスターを1名様にプレゼント!

※転載禁止

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

NEMOPHILA ワンマンツアー ~おしくらまんじゅう押されて笑おう~

2023年11月10日(金)神奈川CLUB CITTA'(川崎)
2023年11月11日(土)新潟・新潟NEXS
2023年11月17日(金)愛知・ElectricLadyLand(名古屋)
2023年11月19日(日)兵庫・神戸VARIT.
2023年12月2日(土)北海道・札幌Bessie Hall
2023年12月15日(金)大阪・GORILLA HALL OSAKA
2023年12月23日(土)石川・金沢EIGHT HALL
2023年12月24日(日)長野・NAGANO CLUB JUNK BOX
2024年1月7日(日)岡山・岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2024年1月8日(月・祝)福岡・福岡DRUM LOGOS
2024年1月13日(土)宮城・仙台Rensa
チケット一般発売 2023年10月1日(日) 10:00

NEMOPHILA 5th Anniversary ~地獄のゆるふわ LIVE at 日本武道館~

RELEASE

『NEMOPHILA 4th Anniversary -Rizing NEMO-』

LIVE Blu-ray

『NEMOPHILA 4th Anniversary -Rizing NEMO-』

2023年11月8日(水)SALE
2023年7月17日 東京ガーデンシアター公演収録
『The Initial Impulse』

カバーEP

『The Initial Impulse』

2023年11月8日(水)SALE
  • 沖 さやこ

    取材・文

    沖 さやこ

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  • 堀 清香

    撮影

    堀 清香

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